伝統的レタリング=手描き文字
刷毛を使っての作業
屋形テント(集会用テント)天幕への文字入れです。
店舗のテントは、マーキングフィルムの貼付けで行いますが
屋形テントの天幕はたたむ事が多いので、昔ながらのペイント書きです。
普段は天幕メーカーに入れてもらいますが、今回よんどころない事情で
自社作業となりました。
マーキングフィルム用プロッターのペン出力で原寸原稿を作り、天幕に輪郭線を転写します。
文字職人は一発描きでやりますが、指定書体でもあるので私は転写の道を選びました。
ペイント開始です。
使うのは「テントカラー」という専用塗料です。
軟質塩ビの可塑剤の関係で普通の塗料では癒着等が起こりやすく問題有りなのです。
描き進めます。
輪郭線が転写されているので、その中を「塗り絵」の様に潰していきます。
でも、エッジは刷毛遣いで出来るだけシャープに仕上げようと奮闘しています。
ようやく完成です。
まあまあの出来と自画自賛です。
このあと充分に乾燥させるため、このままにしておきます。
明後日の日曜日に「防災訓練」で初披露となる予定です。
なんとか明日の納品に間に合いそうです。
多くの作業を機械に任せてしまう昨今ですが、もし機械が壊れたら?もし停電が続いたら?
そんな時の為に、「手仕事」の技術も維持しようと思っています。
災害や争乱時に、たよりになるのは「手」の技術だと思います。