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「街角で見つけた」では、街の綺麗でオシャレで面白いテントや看板などをご紹介。
弊社施工ではないのが残念ですが、皆様のご参考になれば幸いです。
キャンバスで創る素敵な空間を御覧下さい。
浅草伝法院通り。
昨年、「つくばエクスプレス」が開通し「浅草駅」が近くにできたのに合わせて、商店街をリニューアルしたそうです。その主役が「可動オーニング」のようです。
まず、このお店。
テントの正面に「骨董」の文字が見えます。「骨董屋」いや「古道具屋」。
普通、「可動オーニング」というとウッドデッキとの組み合わせなど、とかく「洋物」の雰囲気ですが、このお店では全くの「和物」
フリルも長くして、のれん状にする事で江戸情緒に違和感無くハマッています。くやしいけど上手です。
さて、骨董屋の隣は?
赤いノボリで分かっちゃいますが、テントに「宝籤」の文字。
「宝くじ売り場」ですね。
この「伝法院通り」には、ズラッと「和物オーニング」が並んでします。
浅草寺のメインロード「仲見世」のプロムナード式可動オーニングと合わせて、見て下さい。
「和」にも似合う「可動オーニング」
ウチは純和風建築だから・・・・と言うあなた。
工夫次第で「可動オーニング」の省エネ・紫外線対策のメリットがあなたのお家に参ります。
ご相談お待ちしています。
昨日の施工です。
美容室の休業日に張替を行いました。
コットン調のポリエステルファブリック(織物)を使いました。
ふんわり柔らかな風合いです。
この少し毛羽立っている様な生地に文字を入れる方法は?
普通の塩化ビニールラミネートの生地だと、テント生地用の粘着フィルム(マーキングフィルム)で貼りますが、このファブリック系生地には貼れません。
そこで「熱転写シート(フィルム)」です。
「鏡文字(裏文字とも呼びますが、文字を裏から見た形)」でカットし、裏返して位置を決め、そのあとはアイロンで加熱しながら加圧します。
すると、熱で樹脂が柔らかくなり、テント生地側に接着します。
熱が冷めたら、「台紙(透明な樹脂フィルム)」をゆっくり剥がすと完成です。
写真では「K’」が、加熱直後で透明な台紙がかかってます。「HAIR SAISON」は鏡文字のフィルム側の姿。
下の「Palette」は、冷却後で台紙を剥がしています。
アイロンは家庭用。専用の「ヒートプレス機」も有る様ですが、普通のアイロンで大丈夫です。
熱転写のしくみは「アイロンアップリケ」と同じです。
小学生の時、運動着に校章をアイロンで転写したのを憶えています。
また、昔のお菓子におまけで付いて来た「転写シール」にも似ています。
家の柱やタンスに勝手にシールを貼ってしまって、お母さんから怒られた事はありませんか?
あれは、指の爪でゴシゴシこすって写し貼りましたね。
今でも同じ様な事をやってます。
もちろん仕事で、ちゃんと決められた位置にですけど。
素材データ
使用生地 テイジン シャガール EC23
文字素材 ショウワ カラーフレックス(白)
今日の作業です。
お客様の「花屋さん」が、排気ガス規制の為にまだまだ調子の良いトラックを手放しました。
そのトラックには、鉢物をたくさん積む為にしっかりとした「棚」の付いた幌が荷台に載っていました。
最近では、鉢物の扱い量も減っているのと、ディーゼル車で規制に遭ってしまったので今度はガソリン車でということで、少し小さめのトラックになりました。
でも、「幌」がもったいない。
ということで「幌」をリメイク(長さと高さを縮めた)して、新しいトラックにのせました。
とにかく頑丈な作りのフレームなので重い重い。
古いトラックから降ろすのも、新車に載せるのも人力ではとてもとても無理です。
そこで、かの「短いリーチの」クレーン登場。
今日は、自社駐車場で仕事です。
写真は改造後のフレームを新車に乗せたところです。
このあと、壁と天井に「断熱材」を貼ってから、やはり既存品を改造した生地を掛けて完成です。
電気製品の「PSEマーク」が話題になっています。
安全や環境保全も大切ですが、中古品を活かしたり古い品を大事にずっと使っていく事が困難になってしまう、のも考えものです。
当社でも、まだまだ使えるクレーン付きトラックを排ガス規制で手放した事がありました。
複雑な気持ちです。
でも、テントやシート、幌などは、使える限りは修理して使っていくのも大切です。
捨てれば即「産業廃棄物」ですから。
鳴海テントではテントの「張替」シートの「修理」トラック幌の「張替」「改造」「載せ替え」など承ります。
どうぞご相談下さい。
素材データ
使用生地 ポリエステル帆布 クラレ クラフテルE5 OD色
今日の施工現場です。
東京東久留米の団地内に有る「トランジットモール(車の入れない街路)」形式の商店街にある八百屋さん。
店舗改装に伴い、雨除け&風除けの透明ビニールカーテンを設置しました。
商店街共用の固定テントフレームから、角パイプで「腕」を突き出してカーテンレールを取付です。
レールは、屋内のカーテン用より大きくて丈夫な「工事用レール」
ランナーを見て下さい。
小さな「カラビナ」が付いています。
今まで、ランナーと生地との接合には色々な方法を使いました。
細いロープで縛り付けたり、「エスカン(S字型の金具)」で引っ掛けたり、「ダブルリング(螺旋状になっている金属の輪)」で繋いだりしました。
最近は、この「カラビナ付きランナー」を使っています。
単価が少し高いのですが、簡単に取り付けできて、はずれる事が無く、見た目も良いのでお気に入りです。
これならば、生地が痛んでしまった時も、お客様ご自身の手で新しい生地と交換する事が簡単で確実にできます。
生地交換の出張作業費がかからないので、維持管理コストが安くなります。
お客様にとっても、結局はお得になると思います。
先頭の二個繋がっているランナーは、先端に磁石が付いています。
カーテンを広げた時、レールの先に付けているプレートにくっついて、多少の事では動かない様になっています。
風などで自然に動いて開いてしまうのを防ぐ為のしくみです。
なんでもない金具ですが、こうして「クローズアップ」で撮影すると迫力がありますね。
自分自身、一つひとつの道具や材料を見直すには良い方法だと思います。
皆さんにも、細かい材料の詳細を御覧頂き、それぞれの長所を知っていただいた上でお使いいただきたいと思っています。
素材データ
使用生地 透明ビニールフィルム 0.3mm ターポリン生地補強
使用レール 岡田装飾 OS D30レールシステム
近くの看板屋さんからの御依頼。
横断幕の端部縫製の作業でした。
仕上がり寸法は、間口が約14mです。
使っている生地は看板用のFFシートと呼ばれるモノ。
既にインクジェットプリントがされています。
でも、この素材がクセ者なんです。
テント用の生地は、テントの多様な形に追随できるように柔らかく、しなやかさを保つ為の樹脂配合がされています。
しかし、看板用の生地は、真っ平らになるように(平面性が高い)堅く、融通が利かないのです。
箱形の看板に張り込む場合は、この堅い生地の方が真っ平らになって綺麗なのですが、ミシン縫製は大変です。
布ではなく、まるで「板」を扱っているような感触です。
でも、どうにか2枚とも完成しました。
写真でおわかりのように、1枚は「ジョンレノンミュージアム」の特別展。
もうひとつは、今年の秋に開催される「世界バレー」のPRです。
たぶん、「さいたまスーパーアリーナ」の線路側に設置されると思うので、大宮駅とさいたま新都心駅間で電車をご利用の方は、ちょっとアリーナ側を見て下さい。
この横断幕が見えると思います。
今日の現場はここでした。
さいたまスーパーアリーナのメインアリーナで「大きな虫かご」を作りました。
当社のお客様である「店舗企画屋さん」が、イベントでの「カブト虫ブース」製作を依頼され、その時に昨年の「コラボさいたま」での当社ブースを思い出し、木製パネル構造で出来ないかとご相談を受けました。
実際の製作・施工は工務店の大工さんが担当しました。
今回の当社受け持ち部分は、ブース入り口の「透明ビニール幕」でした。
下の写真ですが、少し分かりずらいですね。
会期中、自由に出入りさせたいが、中のカブト虫を逃がすわけにはいかない。
そこで「ストリップドア」と呼ばれる仕組みにしました。
透明ビニールで天井から床まで届く細長い暖簾(のれん)状の幕を作ります。
それを、半分ずつ重ねる形にします。
すると、人が通る時は暖簾(のれん)をかき分ける様に出入りし、通り過ぎたあとは元に戻って開口部を塞ぎます。
余談ですが、幕を施工後、まだ室内で作業の残っている大工さんの為に透明ビニールの「暖簾(のれん)」をたくし上げておきました。
それが下の写真です。
なんかオブジェの様です。
照明を仕込んだりすると綺麗かなって作業しながら考えていました。
今日ブースを施工したイベントは「わいわいペットフェスタ」です。
今週末の土日、25日・26日開催です。
ペットが大好きな皆さん、ペット同伴での入場大歓迎との事ですので行ってみて下さい。
詳しい事は「わいわいペットフェスタ」のサイトをご参照下さい。
以前にかんざしをさした看板とのエントリーをしましたが、今日、そのかんざしに、全面プリントの懸垂幕を取り付けました。
品物は先週末に仕上がっていたのですが、あの台風以上の暴風の為取付を延ばしていました。
両側に6ミリのステンレスワイヤを張り、幕を掛けます。
ワイヤと幕を繋いでいるのはあの金具です。
こんな風に使っています。
小規模な懸垂幕なので、上下操作はロープを手で引っ張る方法です。
幕の下端のパイプはオモリ役の物なので、ワイヤには固定せず上下が自由に出来るようにしています。
風が強く当たる時には、上下に動いて幕にかかる荷重を分散してくれるはずです。
昨日までよりはマシですが、今日も結構強い風が吹きました。
完成後の幕も風を受けて湾曲しています。
ユーザーサイドで簡単に上下出来るのが懸垂幕ですから、台風並みの風の時は幕を落していただけると破損させずに済みます。
風がおさまったら、また上げていただければ良いのですから。
懸垂幕を設置している皆様、よろしくお願いいたします。
一昨日、昨日に続き今日も台風以上の暴風が吹き荒れました。
乾燥している地面から砂埃が舞い上がり、空が薄茶色に染まっていました。
荒れた天候が続くと、屋外での工事に影響するので、非常に困ります。
今日は、弊社の「鉄骨製作」関係の道具をご紹介します。
まず、鉄材をくっつける役割の「溶接機」です。
写真の上、青い顔をしているのが「手棒溶接機」です。
図体は小さいのですが、体に似合わぬ力持ちで看板のベースプレート(厚さ10mm程の鉄板)もドンドン溶かしてくっつけていきます。
小型で軽いので単相200Vの電源が確保できる現場の場合、持ち込んで使う事も出来ます。
その下にあるのが「半自動溶接機」で、炭酸ガスでシールドするタイプの溶接機です。
「手棒溶接」と比べて、簡単に綺麗で確実な溶接ができます。
こちらは三相200Vの電源を必要としています。
昔は、「アセチレンガス」と「酸素」で、手持ちのバーナーを使って「直火」で鉄を熱して溶接する「ガス溶接」を使いました。
しかし、肉厚の薄いパイプを使うテントの場合、ガスバーナーの炎が必要の無い所まで熱してしまい、フレームに歪みが生じ易いという欠点があったので、次第に「電気溶接」に代わってきました。
「手棒溶接機」も「半自動溶接機」も電気溶接機の一種です。
溶接全般に関してはこちらをご参照下さい。
固定テントのスチールフレームは、このような溶接機で確実に接合されて屈強な体となり、丈夫なテント生地と一緒になって様々な荷重に耐えるのです。
昨日は台風並み、いや台風以上の暴風でした。
その中、ガラスへのマーキング現場をこなしてきました。
力仕事ではなかったのですが、風に翻弄されて疲れました。
今日も、風が強くなり春の嵐の様相。
真夜中には雨も降りそうとの事、春先は天候が安定しません。ちょっと困りモノです。
でも、先週、がんばる同業者を発見
地元、大宮駅の東口にある老舗デパートの装飾テントを張り替えしていました。
営業時間終了後の夜間工事。
背の高いテントのフレームに、ヘルメットと安全帯をつけて、ロッククライミングさながら登ってます。
登るだけじゃなく、手には新しい生地と道具を持っての「壁登り」です。
この日は穏やかで風がほとんど無い夜でした。
昨日の様な暴風だったら、ひとたまりも無く振り落とされます。
できることなら複数の高所作業車を使って施工したいところとは思いますが、コストの点で無理だったのでしょうか?当事者では無いのでなんとも言えませんが。
事故も無く、無事終了したようですが、なんか不安でした。
同業者の中では、転落事故で命を失ったり、大きな怪我をした方もいます。
建物への影響や、下を通る人や車の安全の問題もあります。
「ニッチ(すきま)産業」の性格が強い「テント屋業界」ですが、安全で確実な施工のために充分な環境を整えていきたいと思います。
でも、街の夜、ひとしれず頑張ってるテント屋が居て、お店の顔が翌朝には綺麗になっちゃっているのです。
買い物に行った時、ちょっと上を見て、テントや看板の事を気にかけて下さい。
精一杯おめかしして、お店を明るく、綺麗に装っていますから。
描く、貼る、に続く文字づくりの方法。昨今の主流であるプリントです。
写真は、180センチ巾の白いターポリン生地に80センチ巾でオレンジ色の地色と文字をプリントした姿です。
「貼る」ならば、オレンジ色の生地に、白と黒の文字を貼るのですが、プリントの場合全て白生地です。
何故かと言うと「白インク」が無いからです。
これは、オフィスや家庭で使うインクジェットプリンターと同じなんです。
(昇華型というプリンターには、白も金も銀もあるそうです)
懸垂幕は、この後にオレンジ色の部分を裁断してロープ縫い込み、ハトメ打ちなどをして完成です。
えっ? プリントの説明なのにプリンターの姿が無いって?
実は、当社ではプリンターを所有していません。
でも、原稿編集(データ作成)を自社で行っています。
Power Mac G4をメイン、G3をサブのマシン構成で、画像処理にはアドビフォトショップ、レイアウト作成にはアドビイラストレーターを使っています。共にヴァージョンは「CS」までアップしています。
手元で出力寸前の完全データにした上で、使う生地(メディア)に最適な出力ツールを持つ「出力屋さん」に送りプリントしてもらってます。
ブロードバンドのお陰で、大きなファイルも電子メールで送れるようになりました。
宅配業者さんのお陰で、出力された完成品は翌日手元に届きます。
「さいたま」で編集したデータは、日本のあちこちで出力されています。
それぞれの「得意技」を集めて、より良い製品を創っています。
写真の加工・編集やオリジナルロゴ作成などの技術を駆使して、看板やバナーとして最適な訴求性を持たせつつ、周囲とマッチした構成をお創りします。
あなただけの、世界にひとつの「オンリーワン★サイン」は鳴海テントにご相談下さい
ステンレスの金物です。
当社では、この金物をある事に使っています。
しかし、テント屋業界の品物ではなりません。
名前を「チェーンフック」と言い、チェーン(鎖)を繋ぐために使われる金具です。
当社では、懸垂幕とワイヤを繋ぐ為に使います。
普通は「カラビナ」と呼ばれる金具をよく使います。
ただ、「カラビナ」も元々は登山用品で、岩山を登る時「ハーケン(岩に打ち込む杭の様なもの)」から下ろした「ザイル(ロープ)」と、登山者の身体を繋ぐ金具です。
私が以前やっていた「パラグライダー」でも、翼と身体を繋ぐために「カラビナ」を使っていました。
話がそれましたね。戻しましょう。
この、チェーンフックを懸垂幕に使う場合、写真では右側の小さい方の穴に、左右の「ガイドワイヤ」を入れます。
そして、左側の留め金が付いている方を懸垂幕の「ハトメ」に入れて繋ぐのです。
ひとつの楕円形である「カラビナ」と違い、幕の入る部分とガイドワイヤの入る部分が分離しているので、動きがスムーズで幕が痛みにくいのです。
また、ワイヤに後から出し入れが出来るので、追加したり痛んだ金具を交換するのも簡単です。
写真の下がワイヤを入れる部分を開いた形、上はねじ込み式の留め金を締めた形です。
ねじ込みの留め金なので、口が開いてワイヤから金具が外れる事はありません。
「テント屋」業界は決して大きくありません。
専用金具を開発してもなかなか採算が合わない様です。
なので、他の業界で開発されている品物を上手にテント用に使う事が大切だと考えています。
それが、丈夫で体裁の良い部品を安価に調達する手段であるとも考えています。
「テント」に使う部品には、色々と面白い他業種出身のモノがあります。
機会をみながらそんなモノ達もご紹介していきます。
過去の施工例です。
千葉県成田市のペットショップです。
店舗前面に間口の広い固定式テントでした。
雨水を受けるためにアルミの雨樋が付いています。
コーナーがカチッと決まった直線的なデザインです。
中を覗いてみましょう。
おや?、スチールの丸パイプで作られる普通のフレームとは違い、大きめのアルミ型材で出来ています。
なんか雰囲気違いますね。
このフレームは、元々テント生地が掛かっていたのではなく、アクリル板が入っていました。
「アクリルルーフ」とか「ルーフテント」などと呼ばれ、一時期はテント生地を使う「テント」を凌駕し、テント生地を駆逐してしまうのではないか、と「テント屋」を恐れさせた品物です。
この現場では、アルミのフレームだけが残された状態でした。
そのアルミフレームに「生地」を張込む事はできないだろうか?という依頼でした。
生地を張込む為の部材(正面上部角のパイプやロープを掛ける為のパイプ)をスチールパイプで加工し、アタッチメントの形で加えました。
正面の雨樋は、そのまま温存使用する事で、裾が引き締まり雨垂れも落ちないテントに仕上がりました。
ひと頃大量に流通した「アクリルルーフ」「ルーフテント」は、各メーカーの相次ぐ取扱廃止・製造中止によって維持の為の交換部品が手に入らない場合も多くなっています。
この現場の場合も、折り曲げ加工した規格品アクリル板が無く、また一部の固定用アルミ部材や防水用ゴム部材も無い状態だった様です。
その点、テント生地を個別にオーダー加工する「テント屋仕事」は、テント生地という素材さえあれば対応できます。
すこし手を加えれば、部品の無くなったフレームも生き返ります。
鳴海テントにご相談下さい。
リユースで、それまで以上の製品をお作り致します。
素材データ
使用生地 クラレ パロニィFC 1141F
文字素材 IKC Eカルテント(白)
先週の木曜日、3月9日に「建築建材展」「JAPAN SHOP」に行きました。
昨年は、「第1回国際オーニングフェア」として、テント屋業界が単独開催(JAPAN SHOPと同日併催)でしたが、今年は「建築・建材展」の中で特別企画エリアが設けられました。
「JAPAN SHOP」は、インテリア関連の学生時代から通っていました。
当時は「晴海国際展示場」での開催でした。
最近は、色々な専門分野が別れて併催の形を取っているので(「建築・建材展」もそのひとつ)JAPAN SHOPとしては規模が小さくなっているなぁ、と感じました。
併催展も含めると、広い「東京ビッグサイト」全部を使っているので、到底1日では回りきれず、関連性のあるブースを中心に回りました。
でも、本当は無関係と思われる所に大きなヒントが有ると思うのです。
それでも、持ち上げるのが苦しい程の資料を手にして帰ってきました。
即、明日の仕事になるものばかりではありませんが、資料をひととおり読み、頭の中に残す事でお客様からの問い合わせに「あっ、この前もらった資料にあったな」と思い出せれば良いと思っています。
日本経済新聞社の「建築・建材展」サイトに動画がありました。
「展示会場映像レポート」の3月9日更新分で「建築・建材展会場風景」の動画後半にオーニング関係がありました。是非御覧下さい。(著作権の関係で動画への直リンクはできないので、上記サイトトップページからお願いします)
同じ「東京ビッグサイト」で今週は「食」関係の見本市があります。
テント屋の仕事とは関係ありませんが、集客の為のノウハウやグッズ、また接客技術などに関連する出展もあるので、それなりに勉強になります。
それに「たべもの」を観るのは楽しいし、調理ロボットの動きは面白いですよ。
本日、お客様にお届けした品です。
日曜日の今日は休業日ですが、日曜日じゃないとお客様がいらっしゃらないのです。
お届け先は「サッカースポーツ少年団」
小学校のグランドで日曜日に練習をしているのです。
それに合わせての納品でした。
2間×3間(にけんさんげん=3.6m×5.4m)六本足の「屋形テント」です。
オリジナルマークを中央に入れ、チーム名を大きく描きました。
創立40周年の記念で、今年度卒団生からの記念品だそうです。
これからは試合の時にピッチ脇に立てるのでしょう。
ボールを追う選手達に、このマークとチーム名が力を与えられれば良いなと思います。
サッカーや野球のスポーツ少年団役員の方。
早起き野球のチームの方々。
また、最近流行りのカーリング「チーム○○」の方々。
練習試合や遠征試合用に最低1台、チーム名やマスコットを入れてみませんか?
写真を入れる事も可能なので、チームの写真や監督のアップを入れるのも楽しいのではないでしょうか?
他チームとはちょっと違う、そんなテントのご相談は鳴海テントへどうぞ!
製品データ
屋形テント GK式 1号型(2.7m×3.6m 軒高1.8m)ポリエステル帆布 白天幕 塗装フレーム
過去の施工です。
喫茶店のファサードリニューアルです。
たばこの自販機のお客様への「雨除け」を兼ねての「可動オーニング」設置でした。
現場は茶色のタイル貼りで、お店も落ち着いた雰囲気でしたので、普通の白いフレームではなく艶消しの黒で塗装されたフレームをご提案しました。
生地の色は、お店のマスターに決めていただいた「えんじ色」
黒のフレームと相性が良く、タイルとも調和して良い結果が得られたと思います。
このメーカーのこの機種は、白と黒が標準色として用意されています。
「白だとちょっと浮いてしまいそうだな」と思われる場合、黒をお考えになっても良いのではないでしょうか?
特に、落ち着いたトーンの生地との組み合わせは、グッとシックな雰囲気を醸し出します。
メーカーの標準色以外でもオプションでオリジナルカラー化も可能です。
会社やお店のコーポレートカラーのフレームはいかがでしょう?
鳴海テントでご相談を承ります。
素材データ
使用生地 テイジン シャガール EC17
機材データ
使用機材 テンパル エルパティオ 手動式 黒塗装仕様
過去の施工です。
ある和食ファミリーレストランで、テントの張替でした。
張替前がこの写真、黄色の生地でした。
張替後は、赤系統の落ちついた色の生地になりました。
このテント、よく見ていたいただくと分かりますが、左右の端はロープ等でかがっていません。
側面で見える様に、壁際は生地に一本の太めのパイプが入っています。
先端も同様に生地にパイプが入っています。
左右にはフレームが有りません。
上下のパイプを、両サイドと中央の「腕」で支えています。
なので、ピンと張りつめた感じではなく、自然に垂れているような柔らかい感じになっています。
同じ様な構造は、もっと小規模の装飾性を重視する現場で作った事はありましたが、その時は「これは独創的だ、他に考えた人は居るまい」と悦に入っていました。
張替の現場で見た事はありませんでしたし、街中でもお目にかかった事が無かったのです。
なので、この現場で大きなサイズで同じ仕組みなのを見て愕然としたのです。
元々この店舗のテントは大阪のテント屋さんが新規で作ったそうです。
もしかしたら関西ではポピュラーな構造なのかもしれません。
実際にテント屋の世界で、関西流・関東流というのが存在する様です。
昔ながらの「腕棒(腕木)式巻上げテント」に使う部材は明らかに違いがあります。
関西では多く見かける「街路式(すべりだし)テント」が関東ではあまり見ないなど、関西と関東ではテントの「好み」が違うようです。
この「違い」が、何故どのように生じたのか「研究」していただける方はいらっしゃいませんでしょうか?
「比較文化論」のテーマとして成立しそうな気がします。
素材データ
使用生地 テイジン ニューパスティ 8880FP
昨日のエントリーの現場での方法。
この現場は、既に看板用の基礎工事が済んでいました。
しかし、固定用のボルトは用意されていない。さてどうする?
コンクリートに後からボルトを埋めるには、先端が広がって固定される「拡張型アンカー(メカニカルアンカー)」と、樹脂でボルトを固定する「ケミカルアンカー」が有ります。
それぞれ長所短所が有るのですが、今回は「ケミカルアンカー」を使いました。
写真のある茶色と白の帯が有る「カプセル」が「ケミカルセッター」と呼ばれ、樹脂と硬化材が入っています。
これを先に穴に入れておきます。
次に、ボルトを差し込んで叩き込みます。
すると、カプセルが壊れて中の樹脂と硬化材が混ざって反応を起こします。
気温やコンクリートの温度で硬化完了時間が異なりますが、比較的暖かかったので1時間程で硬化しました。
念のため、2時間程おいてナットを締め付けて固定完了。
ゆるみ止めのために「ダブルナット」にしてあります。
ケミカルアンカーは、拡張型アンカーと異なり、コンクリートにストレスを与えにくい工法です。
ただ、硬化に時間がかかる事や、上向き施工が困難など短所も有りますが、適材適所で工法を選んでいます。
ちなみにアンカーはAnchorで英語。
意味は
1、錨(いかり)
2、支え(頼み)になる人(もの)
3、リレーの最終走者(泳者)、綱引きの最後尾の引き手、最後に行動する人、しんがり
そんな意味を持つ人間になりたいですね。
船をしっかり繋ぐ錨の様に、支えになり、綱引きのしんがりの様にどしっと落ち着き、勝負を決し、最後に悠々と行動する、心の大きな人間になりたい。
今日の施工です。
自立型看板でした。
二本の足(柱)と看板枠を一体で作り製作コストを下げました。
普通は看板枠と柱は別々に作り、現場で接合しますが、鉄骨自社製作の強みで一緒にしてしまいました。
でも、重いのが難点。
重い看板の取付には「クレーン」が必須です。
写真のクレーンは、自社所有のトラックに架装している「超小型電動クレーン」です。
今回の看板は地上高が3m強ですが、ブームを目一杯伸ばして(ジブも伸ばしている)ギリギリ届きました。
普段は、軒出しテント(ヒサシ型テント)取付に使っているので充分なサイズですが、看板用としてはリーチが足りません。
この短いリーチのかわいいメカに関しては後日に「道具シリーズ」ででも。
工事完了時には暗くなってきてしまいました。
今回も例のお馴染みショップでした。
看板面がハレーションを起こしてしまって良く見えませんね。
でも、真ん中に「ダック」が居ます。
鳴海テントのメイン事業は「テント」ですが、今回の様な「看板」も承ります。
鉄骨自社製作の強みは、建物のサイズに合わせたピッタリフィットの「看板」です。
「かゆい所に確実に手が届く看板」をお届け致します。
生地を縫う前に裁断をします。
裁断の時に登場するのが、測る道具の「物差し(ものさし)」
弊社で使っている「物差し(ものさし)」を並べてみました。
工場内で生地加工の際に使用しているものです。
中の3本が「竹さし」1m、1m半、2mの三種類です。
銀色のが「スチールさし」こちらは1mと2m。
一番右は「指距(さしがね)」1m×50cm。
蛍光イエローは「スチールメジャー」です。
みなさん「竹さし」は、最近目にしないのでは?
私が小学生の頃は30センチの物差しをランドセルに差して通っていました。
テント屋では今でも結構使います。
「竹さし」の利点は、万が一生地の上に落しても生地を傷つけないことです。
もし、「スチールさし」を落したら、角で生地に「かぎ裂き」を作ってしまいます。
でも、実は「スチール」も良く使ってしまいます。目盛りが見やすくまっすぐなので。
また、スチールメジャーで一気に測る事もしばしば。手間が省けるんです。
でも、何故か使いきれない数の「竹さし」が作業場に有ります。
こんな風に作業場の隅に掛かっています。
だいぶ前に永六輔さんが「尺貫法」擁護の運動をしていました。
和裁で使う「竹さし」の目盛りは「くじら尺」という独特な単位(建築の尺や寸=曲尺とは違う)」が刻まれています。
でも、上の写真の「竹さし」の目盛りは「メートル」
しかし、国産テント生地の生地巾は920mmです。
これは「三尺」ということ、尺貫法の名残です。
オープンカフェやウッドデッキを彩る「オーニング」も、間口寸法の規格は「三尺刻み」
まだまだ「尺貫法」は、日本の生活に馴染んでいます。
テント工事の現場でも「ロープを二尋(ふたひろ)切ってくれ」なんて会話があります。
「尋(ひろ)」は両手を広げた長さですね。
身体が基準、最も確実な「計測機器」かもしれません。
少し前の施工です。
お馴染みのお店だと思います。
店舗正面のサイン全てを施工しました。
あちこちに「ダック」が入っています。
注目は壁面看板です。
変哲の無い看板ですが、面はアクリルではなく生地です。
内部からの光を拡散させてムラの無い明るさが出る「フレックスフェイス」とか「バックリット」と呼ばれる材料です。
この手の生地で看板をつくる場合、生地を平らにピンと張るために専用のアルミ製金具を使います。
専用金具を使えば、確実に、しかも簡単に均一で強いテンションを掛ける事が出来て綺麗に仕上がります。
でも、難点があります。
その金具が比較的高価なのです。
この現場は、アーケード商店街の中なので雨がかからない環境。
なので全てスチール部材で組みました。
生地を張る仕組みも、テントと同じく「ロープ編み方式」です。
面の部分を本体とは別の枠にして、ハトメを打った生地を巻き込んでロープで編んでテンションをかけます。
そして、化粧のアルミアングルで囲って、本体枠には蝶番で繋ぎます。
オール自社製の「開閉式看板枠」なのです。蛍光灯交換も簡単です。
本体枠は、白い「アルミ複合板」で覆ってあるので、綺麗に仕上がっています。
看板の寸法は現場の建物に合わせてピッタリフィット。
高価な専用部材を使わなくても、見た目の良い安価な看板が出来ます。
それが鉄骨加工を自社内で行っているメリットです。
手持ちの予算が少なくて、とお悩みの方。
鳴海テントにご相談下さい。
なにか良い方法を見つけだせると思います。
今週火曜日7日から、建築・建材展とJAPAN SHOPなどが開催されます。
会場は「東京ビッグサイト」10日までが会期です。
今年も色々な所から招待券をいただきました。
本当は3日間位かけて、併催されている全てのイベントを見尽くしたいのですが、なかなかそうもいかず、今回も最終日の10日の午後に出かけられるかどうかです。
招待券も余りますので、ご入用の方はご連絡下さればお送り致します。
昨日の3月3日は「桃の節句」であり「耳の日」でした。
今日、3月4日は「ミシンの日」なんだそうです。
伝聞形で書きましたが、実際知りませんでした。
現場に移動中、TBSラジオの「土曜ワイドラジオ東京 永六輔その新世界」で取り上げられていたのを聞いて、初めて知りました。
「テント屋の一番基本の道具はミシンでしょう」などというエントリーをしていながら、お恥ずかしい事です。
その番組の中で「ボビン」も語られていました。
当社のミシンのボビン達です。
画面奥左側にあるのが、ボビンケース。その右側にあるボビンを入れてからミシンにセットして使います。
ボビンの直径は25ミリ。
手前の少し大きめのボビンは「水平釜式」のミシンに使うボビンで、直径28ミリ。
こちらはボビンケースを使いません。直接ミシンにセットしてしまいます。
ボビンに巻かれている糸は、下糸になります。
上糸は、大きな糸巻きから直接供給されますが、下糸は小さなボビンから供給されるのです。
なので縫製作業中に何度もボビンが空になり、新しいボビンと交換しなければならないのです。
ミシンの端に、ボビンに糸を巻取る装置が付いています。
幼かった頃、巻き上がったボビンを装置から外して、次の新しい空のボビンをセットするのが「お手伝い」のひとつでした。
懐かしいなぁ。
ボビンって何語?と思い調べたら「Bobbin」の綴りで英語でした。
例によって辞書すると、
Bobbin 名詞
1、糸巻き ボビン
2、電気用語でコイルを巻く巻き枠
3、細い組みひも、(扉の掛け金の紐に付いている)木製の玉
今回は意外な訳語が無くてつまらなかったですね。
昔、35年程前、アニメのキャラクターに「ボビンちゃん」という女の子が居た様な気がするのですが。
記憶が定かでは有りません。どなたかご存じの方居ますでしょうか?
そうそう、今日は「サッシの日」でも有るそうです。
こちらに関しては「アルミサッシ屋」または「アルミサッシメーカー」のサイトを御覧下さい。
昨日の施工でした。
レストラン駐車場に看板です。
看板の柱上部にご注目
向かって左に棒が突き出しています。
かんざしを小粋にスッと差した艶姿、な〜んて。
これは、地面近くにもある棒との間に、ワイヤを張って「懸垂幕」を掛ける為の準備です。
今回は手持ちの看板を建てたのですが、「懸垂幕も一緒に掛けられる様にしたい」
とのご希望で、看板柱作成時に懸垂幕用の棒を付けてしまいました。
2本の柱にしっかりと溶接してあるので頑丈です。
ちなみに看板で「かんざし」とは、地面の下で基礎のコンクリートや埋め戻した土砂と看板の柱がしっかりと関連付けられる様に、地中に差して柱と溶接等で繋ぐ構造の事でもあります。
あながち「かんざし」と「看板」は無関係じゃないのです。
このレストランは、焼きたてパン食べ放題でお馴染みの「サンマルク 大宮指扇店」です。
食事中に「焼きたてのパンはいかがですか?」と客席の間を、良い香りのするパンを持って回ってくれます。
一味違うレストランです。
鳴海テントでは、鉄骨製作も自社内で行っていますので、「あれも、これも」というご注文にも難なく対応。
できたての新鮮な「鉄骨」をご提供いたします。
一つ加えて一味違う便利なモノに。
ご相談下さい、お待ち申し上げております。
毎朝、6時半頃からテレビを見ます。
NHKのニュースですが、今朝7時のヘッドラインで
「一澤帆布製造休止」という文字が有りビックリしました。
映像では京都のお店が映り、看板に「シート・テント」の文字がありました。
今や「布バッグ」では世界的ブランドとなっていて、テント屋としては自慢の種です。
東京ドーム等の「太陽工業(太陽テント)」と並び、お客さんなどに「テント屋」を説明するのに良く名前を出させてもらっています。
昨年末から、相続問題が表面化していましたが、製造休止と言う事態にまでなっていたのは驚きです。
門外漢があれこれ言う事はできないのですが、「一澤帆布」のサイトを御覧になってみて下さい。
工場スタッフの方々のコメント等が掲載されています。
「ものつくり」は、使っていただける人の気持ちだけを寄りどころに「ものをつくる」しかないのだと思っています。産み出される「もの」は、「ものつくり」の手で心を持ち、使い手と一緒になって心地よさを創り出し、社会の「役」にたつのだと思っています。
みなさんはどのようにお考えになるでしょうか。
上記のテキストリンク「一澤帆布のサイト」は、現在ありません。
新たに設立された「株式会社一澤信三郎帆布」「一澤信三郎帆布」のサイトにコンテンツが移動しています。
2006.6.12に加筆
今日は一日中雨で現場仕事は無し。
昨日の施工です。
生地の張替ですが、文字の位置が現場で見ないと決められなかったので、張り込みが終わってから文字を入れました。
まず、文字を仮止めしていちの調整。
ちょっと文字間隔が狭いので、一文字ずつ切り離して、再度レイアウトしなおしてみます。
まあまあバランスが取れているので、これで決定。
文字を貼って完成ですが、完成後の写真を撮り忘れてしまいました。何たる事!
普段は、作業場内で文字をあらかじめ貼り込みますが、今回は松の木の位置を測るのを怠ってしまった事と、文字の位置についてお客様の意見を聞かなくてはならないと言う事情もあり、現場での貼り込みとなりました。
マーキングフィルム文字だから可能な事で、ペイント手描き文字ではこのような芸当は困難です。
気温の低い冬季では、マーキングフィルムの接着力が低いので、生地とフィルムを加熱して作業します。
この日も寒かったので「ヒートガン」というヘアドライヤーの親分の様な道具で温めました。
素材データ
使用生地 東レ(泉) クールテント(縞柄) T-2733F
文字素材 IKC Eカルテント