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コンクリートへの固定方法

昨日のエントリーの現場での方法。
この現場は、既に看板用の基礎工事が済んでいました。
しかし、固定用のボルトは用意されていない。さてどうする?
コンクリートに後からボルトを埋めるには、先端が広がって固定される「拡張型アンカー(メカニカルアンカー)」と、樹脂でボルトを固定する「ケミカルアンカー」が有ります。
それぞれ長所短所が有るのですが、今回は「ケミカルアンカー」を使いました。

ケミカルアンカー1

写真のある茶色と白の帯が有る「カプセル」が「ケミカルセッター」と呼ばれ、樹脂と硬化材が入っています。
これを先に穴に入れておきます。
次に、ボルトを差し込んで叩き込みます。
すると、カプセルが壊れて中の樹脂と硬化材が混ざって反応を起こします。
気温やコンクリートの温度で硬化完了時間が異なりますが、比較的暖かかったので1時間程で硬化しました。

ケミカルアンカー2

念のため、2時間程おいてナットを締め付けて固定完了。
ゆるみ止めのために「ダブルナット」にしてあります。
ケミカルアンカーは、拡張型アンカーと異なり、コンクリートにストレスを与えにくい工法です。
ただ、硬化に時間がかかる事や、上向き施工が困難など短所も有りますが、適材適所で工法を選んでいます。

ちなみにアンカーはAnchorで英語。
意味は
1、錨(いかり)
2、支え(頼み)になる人(もの)
3、リレーの最終走者(泳者)、綱引きの最後尾の引き手、最後に行動する人、しんがり

そんな意味を持つ人間になりたいですね。
船をしっかり繋ぐ錨の様に、支えになり、綱引きのしんがりの様にどしっと落ち着き、勝負を決し、最後に悠々と行動する、心の大きな人間になりたい。


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