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関西流?関東流?

過去の施工です。
ある和食ファミリーレストランで、テントの張替でした。
張替前がこの写真、黄色の生地でした。

張替前

張替後は、赤系統の落ちついた色の生地になりました。
このテント、よく見ていたいただくと分かりますが、左右の端はロープ等でかがっていません。
側面で見える様に、壁際は生地に一本の太めのパイプが入っています。
先端も同様に生地にパイプが入っています。
左右にはフレームが有りません。
上下のパイプを、両サイドと中央の「腕」で支えています。
なので、ピンと張りつめた感じではなく、自然に垂れているような柔らかい感じになっています。

張替後

同じ様な構造は、もっと小規模の装飾性を重視する現場で作った事はありましたが、その時は「これは独創的だ、他に考えた人は居るまい」と悦に入っていました。
張替の現場で見た事はありませんでしたし、街中でもお目にかかった事が無かったのです。
なので、この現場で大きなサイズで同じ仕組みなのを見て愕然としたのです。
元々この店舗のテントは大阪のテント屋さんが新規で作ったそうです。
もしかしたら関西ではポピュラーな構造なのかもしれません。
実際にテント屋の世界で、関西流・関東流というのが存在する様です。
昔ながらの「腕棒(腕木)式巻上げテント」に使う部材は明らかに違いがあります。
関西では多く見かける「街路式(すべりだし)テント」が関東ではあまり見ないなど、関西と関東ではテントの「好み」が違うようです。
この「違い」が、何故どのように生じたのか「研究」していただける方はいらっしゃいませんでしょうか?
「比較文化論」のテーマとして成立しそうな気がします。

素材データ
使用生地 テイジン ニューパスティ 8880FP

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