道具5(鉄の仕事用具)
一昨日、昨日に続き今日も台風以上の暴風が吹き荒れました。
乾燥している地面から砂埃が舞い上がり、空が薄茶色に染まっていました。
荒れた天候が続くと、屋外での工事に影響するので、非常に困ります。
今日は、弊社の「鉄骨製作」関係の道具をご紹介します。
まず、鉄材をくっつける役割の「溶接機」です。
写真の上、青い顔をしているのが「手棒溶接機」です。
図体は小さいのですが、体に似合わぬ力持ちで看板のベースプレート(厚さ10mm程の鉄板)もドンドン溶かしてくっつけていきます。
小型で軽いので単相200Vの電源が確保できる現場の場合、持ち込んで使う事も出来ます。
その下にあるのが「半自動溶接機」で、炭酸ガスでシールドするタイプの溶接機です。
「手棒溶接」と比べて、簡単に綺麗で確実な溶接ができます。
こちらは三相200Vの電源を必要としています。
昔は、「アセチレンガス」と「酸素」で、手持ちのバーナーを使って「直火」で鉄を熱して溶接する「ガス溶接」を使いました。
しかし、肉厚の薄いパイプを使うテントの場合、ガスバーナーの炎が必要の無い所まで熱してしまい、フレームに歪みが生じ易いという欠点があったので、次第に「電気溶接」に代わってきました。
「手棒溶接機」も「半自動溶接機」も電気溶接機の一種です。
溶接全般に関してはこちらをご参照下さい。
固定テントのスチールフレームは、このような溶接機で確実に接合されて屈強な体となり、丈夫なテント生地と一緒になって様々な荷重に耐えるのです。