テント縫製と洋裁は似ている?
引き続き「扁平半ドーム型テント」です。
最初に作ったフレームを使って、生地縫製も開始です。
まずは、型を取って型紙を作ります。
写真のピンク色しているのが「型紙」隣の赤い生地は型紙を基に裁断したものです。
それを縫い合わせていくのですが、各スパンを縫い合わせた段階で、一度フレームに被せます。
さながら「仮縫い」ですね。
「待ち針」は使いませんが、この段階で裁断や縫製の不具合を調べます。
細部を修正して仕上げ縫製をした後、ハトメを打って最初の生地が縫い上がります。
それをフレームに張込んでみます。
しわが生じないかどうか点検です。
ピンと張れる様なので、この型紙で残り9台分の裁断と縫製を続けます。
今回は、新規製作のテントなので、フレームを屋内に持ち込んで型取りをしています。
しかし、既存のテント張替の場合は、設置してある現場で型取りします。
風が吹いていると型紙が飛ばされそうで大変なのですが、この最初の段階が重要で、型紙が正確に取れないと綺麗に張れるテントになりません。
最初が肝心なんです。
型紙とか裁断・縫製・仮縫い、など用語も洋裁と同じです。
布とハサミとミシンで行う作業なので、自ずと似てしまいます。
テント屋も「服」を作るのと同じように、一つひとつ丁寧に心を込めて縫っています。