フレームの化粧品選び
下塗りが乾燥したら仕上げ塗りですが、何色で仕上げるかはそれぞれの現場で異なります。
通常は、白・ライトグレー・黒の三色を超速乾の塗料で常時用意しています。
その他は、その都度のご指定に合わせて調色します。
お客様からの色の指定は色々な方法で頂くのですが、一番確実なのは「ペンキの色見本」である日本塗料工業会の「塗料用標準色見本帳」のナンバーでの指定です。
その見本帳はこんなモノです。
ズラッと並んでいますが、この見本帳の色なら各塗料メーカーに調色を依頼すると、ちゃんと同じ色で出てきます。
デザイナーさんは良く「DICカラーガイド」で指定して来るのですが、「DIC」は染料である印刷インクの配色見本なので、顔料のペンキでは再現できない色が多いのです。
なので、「DIC指定」の場合は、あくまでも近似色となりますが、中にはペンキで再現不可な色も有り、悩むところなんです。
今回のご指定はこの色
画面真ん中の色です。
限りなく白に近いのですが、マンセル値の「5YR9.2/1」が示す様に、ほんの少し「黄色と赤色」が入っています。
この色で「扁平半ドーム型テント」のフレームはお化粧(仕上げ塗装)をします。
メイクアップアーチストの腕が試されます。
今回の指定理由は、テントが設置される建物の壁に有る装飾部分と同じ色との事。
特段に調和を考えない場合は、前出の無彩色で塗装するのが無難ですが、生地の色に合わせたり、今回の様に建物側に合わせたり、また、敢えて合わせるのではなく生地とは反対の色を使ってフレームを際出せたり、などフレームの色の演出には様々な方法があります。
目的と環境に合わせた配色をご提案する事もできます。
是非、鳴海テントにご相談下さいませ。