一枚布のテント
今日の施工です。
既存フレームへの生地張替でした。
何の変哲も無い「ヒサシ型テント」ですが、普通のテントとは少し違う部分が有ります。
このテントのサイズは、間口が4.6mで壁からの出巾が1.2mです。
テント生地の生地巾は94cmなので、4.6mだと5枚巾継をします。
屋根部分や正面部分には4本の継目が出ます。
でも、このテントの屋根に継目はありません。
真っ平らな一枚布です。
正面の文字が入っている面も同様に継目が有りません。
その謎解きは?
生地巾が154cmある「広巾」の生地を使っているのです。
生地を横に使い、継目の無い仕上げにしました。
強度が一様ですし、生地端部からの水分の吸い込みも有りません。
それより何より真っ平らで綺麗です。
現在、この広巾生地は色数が少なく、艶有りの生地のみですが、使い方によってはとても綺麗でスッキリしたテントが作れます。
今回、張替させていただいたのは「Kembang Teratai ソープカービングギャラリー」というお客様。
果物や石鹸に細密な彫刻を施した伝統的芸術品のギャラリーと教室です。
その作品の緻密で美しい姿は絶品です。
作品の写真や詳しい事は「Kembang Teratai ソープカービングギャラリー」のサイトを御覧下さい。
きっと、うっとりとする事、請け合いです。
このギャラリー(教室)は、さいたま市の東武野田線北大宮駅すぐそばに有ります。
参考資料
使用生地 ダイニック REGARD(レガード)6000 6019