« 足して加えて、生まれ変わる。第2話 | メイン | テント倉庫の緊急補修 »

足して加えて、生まれ変わる。第3話

お話は「第3話」となり、佳境に入って来ました。
まず、テントの完成姿

開店前の状態です。
テントの下に、開口部をスッポリ包む「引幕」があります。
内側にレールを仕込んでありますので、スムーズな開閉ができます。

さあ、開店時間間近。
「引幕」を開けて、「いらっしゃいませモード」です。
今回、波形で色分けされたデザインを採用しましたが、この色分けはどうやっているのか。
全面をインクジェットプリントで作れば、比較的簡単で自由にできます。
しかし、敢えて「色生地の接ぎ合わせ」で作りました。

理由は
1、テント生地の持つ「透光性」を活かして、店頭を明るくした。
(インクジェットプリントでは、インクの透光性が低いので暗くなってしまう)

2、赤系統の多い配色なので、インクより耐光(候)性の高い「生地の色」を使った。
(年々改善されていますが、まだまだ生地の地色(顔料の練り込み)の方が、インクより格段の耐光(候)性の高さを有しています。特に赤系統)

3、テント生地は、汚れ防止の為の特殊表面加工をしているので、生地地色を使った方が汚れにくい。

4、溶剤系インクジェットの場合、UVカットのオーバーラミネートを施すが、加工上ミシン縫製が必須のテントの場合、ミシン穴からの「浸水」等が懸念される。

5、ラミネート不要のプリンターの場合でも、上記3の問題が残る。

6、テント用の特殊配合の樹脂を使うテント生地と異なり、インクジェット用の「ターポリン生地」は、施工時の扱いが難しく、綺麗な仕上げが困難。

以上の様な理由から、色生地の接ぎ合わせで作ったので、テントの内部はこうなってます。

太陽光が、それぞれの色生地を通って来ています。
特に黄色は透光性が高いので、明るい店頭になっています。
手前に写っている照明器具が「紫色」になってますが、これはデジカメの特性の様です。
実際は白いまま見えますよ。

このテントのサイズは、間口12mで、テント本体の高さは3mです。
「薬」の文字のベースの赤い楕円形は、横3.4mで縦1.8mあります。
ちょうど4畳分の大きさです。
店名ロゴも、人の背丈程の大きさの文字でした。
文字の貼り込み作業は、ちょっと大変でした。

参考資料
使用テント生地 ダイニック レガード6000 6007(黄)6008(オレンジ)6009(赤)
使用マーキングフィルム(文字) IKC Eカルテント

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.narumix.net/tent/mt-tb.cgi/175

コメントを投稿