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生地の巾のあれこれ

いよいよ8月に入りました。
弊社も「お盆前に」というお客様が多く、今週と来週は忙しい日々を過ごします。
さて、今日は「生地巾」について。
とりあえず縫製場にある生地を出してみました。

5種類の生地が写っています。
巾の広い方から

203cmの生地(写真では緑色)
「にめーたーはば」と呼ばれます。
一部のポリエステル帆布やターポリン生地のサイズです。

188cm(185・184なども)の生地(写真のアイボリー色)
「だぶるはば」と呼ばれます。
2倍という意味ですが、なんの2倍かは後で。
多くのターポリン生地や一部のポリエステル帆布のサイズです。

154cmの生地(写真のオレンジ色9
「ひゃくごじゅうせんちはば」と呼んでます。
まんまな呼び方ですが、他に知りません。
国産の一部のポリエステル(塩ビラミネート)テント生地にこのサイズがあります。
輸入生地にもこのサイズが見受けられます。
ヤードポンド法で考えると、約60インチなので、「60インチ巾」なのでしょう。

103cmの生地(写真のシルバー、ほとんどグレーに見えますが)
「めーたーはば」と呼びます。
実際は1mより少し広いのですが「メーター巾」です。
前出の「2m巾」は、このサイズの2倍というわけです。
でも、「2m巾」は「だぶるはば」とは呼びません。
この「m巾」は、ポリエステル帆布の基本サイズです。

94cmの生地(写真のエンジ色)
いよいよ真打登場です。
「なみはば」と呼びます。
漢字では「並巾」
普通のって意味です。
ほとんどの国産ポリエステル(塩ビラミネート)テント生地がこのサイズです。
また、昔から(おそらく戦前、大正・明治、いやその前から)ある生地の規格サイズで、木綿の帆布もこの巾です。
さっきの「だぶるはば」は、この「並巾」の2倍という事だったんです。

他には120cm(116cm・117cm)の生地(おもにファブリック系)や
137cm巾(主に懸垂幕用のターポリン)の生地もあります。
また、看板に使うFFシートと呼ばれる生地には、最大500cm巾もあります。

何故、こんなに色々なサイズの生地が有るのか、についてはまたの機会にさせていただきましょう。
とにかく、このような決まった巾の生地を繋いで大きな一枚の「布」にして色々な場面に必要な「テント」「シート」を作ってます。
東京ドームの屋根だって、細い巾の生地をいくつも繋いであんな広い「覆い」になっているんです。

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