球へのマーキングとALCへの取付
先日の施工です。1/4球型テントの張り替えでした。
でも、最初の写真は弊社の縫製場。
張替なら現場作業なんじゃないかって思うでしょ。
何故かというと、この「イラスト」なんです。
球体のテントなので、生地は立体的に縫製されてます。
なので、生地だけでは「球面」にならないのでイラストを切り抜いたマーキングフィルムが貼れないのです。
分かります?平らな面なら床や作業台に広げて作業できるけど、球面に貼るには球面になっていないと駄目なんです。
なので、一度フレームを取り外して作業場内で生地を張って球面を作ってからフィルムを貼ります。
さて、現場です。
このフレームはALCと呼ばれる外壁材でできた壁に取り付けられていました。
ALC用の釘で打たれていたので、一時撤去時にバールで釘を抜いてしまいました。
再取付では同じ場所で固定しなくてはいけないので、今度は「釘」は使えません。
そこで、ALC用のアンカーを使いました。
釘の穴を大きくあけ直して、白い樹脂製のアンカーを入れます。
このアンカーはねじ込んでいくタイプです。ねじ山があってALCに食い込みながらねじ込まれます。
すっかりねじ込んだ状態です。
壁の面と同じところまで入っています。
このアンカーの穴が、ボルトのナット役を果たします。
今回は直径6ミリのボルトを入れます。すると、このアンカーは先ほど細い穴になっているので、入れたボルトで押し広げられてしっかりと固定されるのです。
縫製場で生地を張り込んだまま、生地ごとフレームを持ち上げて固定しました。
一気に再取付完了です。
コーヒーカップのイラストが回り込んでいる球面に貼られているのがよく分かると思います。
完成後の姿です。
明るいオレンジ色が強いポイントとなってお店を引き立てています。
特に今回使った生地は高度の防汚処理がされているハイグレード生地なので、このオレンジ色が長い間まばゆく輝いていることでしょう。
この現場は、「ペイントサインマツモト」様の現場でした。ありがとうございました。
参考資料
使用生地 泉(東レ) クールテントクリーンロイヤル T-6003F
文字フィルム IKC Eカルテント